hyper technik / solid shock / clever beauty  
     
     
                 
                 
   

■展覧会名:Moeglichkeit(メークリヒカイト)
■出展作家:
伊藤一洋岩田俊彦上野早智子荻野僚介双唾冷々
渕沢照晃山口幸太郎
■会期:2008年9月5日(金)-27(土) 
※日月祝日休廊 
☆オープニングパーティー:初日18:00〜
■営業時間:11:00-19:00
■会場:ラディウムーレントゲンヴェルケ
■住所:東京都中央区日本橋馬喰町2-5-17
■tel/fax:03-3662-2666
※8月中のお問い合わせは那須・藝術倉庫までお願い致します。
□藝術倉庫 TEL/FAX:0287-77-0033

青年には未来がある(アドルフ・ヒトラー)

7人の作家達がいる。
20代もいれば40代もいる。既に国際オークションに名を連ねた者もいれば、修了展の一作しか作品を発表した事の無い者もいる。幾つもの展覧会をこなした者もいれば、今回が初めての者もいる。技法もバラバラ、作風も様々。

伊藤は「湯道」と呼ばれる鋳造時における言わば残材を素材に使い、抽象的、時に原始的なイメージのブロンズ作品を制作しているアーティスト。その作品は技法と形態の両面 から彫刻の魂を造り出している。

漆を平面の素材として使用する岩田は、日本の古典的なイメージを作品に取り込み、その大胆なデフォルメをグラフィカルな形で表現する。古典と現代のシンプルな和合が、強烈ながら親しみやすい作品を生み出す。

ペインティングの上野は油彩という伝統的なマテリアルを、デジタル世代ならではの多層レイヤーに着地させる。トラディショナルな印象さえ備えるその表面 には、彼女の技法に対する確信犯的な自信が満ちあふれている。

シンプルな画面にこそ、高度な技術が求められる。荻野の目の醒めるようなクリアな塗り分けには、毛先一本分にも満たない幅に込められる高度な集中力と、感覚だけでは処理されない丁寧な計算による色彩 が盛り込まれている。

双唾冷々ーそうだひえびえ。人を食ったようなアーティストネームの裏に隠されているのは、死をもって生を映す、命に対する真摯な態度。海外オークションでも認められながらも、その製作に対する貪欲さは、一向に衰えを見せない。

真っ白な平面に細く黒く描き込まれる、迷いの無い緻密な線。渕沢の気の遠くなるような作業には、人智を超えた力が働いているかのよう。修行にも似ているであろうその行為から生まれ出た作品からは、目を離す事すら困難。

山口のアニメーションは、ユーモラスな虚無とも言うべきもの。可愛らしさの裏に隠れた残酷さは、今や世界共通 の表現基盤ではあるが、そこへの到達に虚無を持ち込んだ感覚は、是非を問わない未来への展望のシンボライズとも言える。

共通しているのは、彼らはこの美術の世界に於ける青年である、という事。即ちは未来と可能性を秘めた存在であるという事。
レントゲンヴェルケは、閉塞の一途をたどる美術の世界に風穴をあける使命、その先鋒を彼らに託す。

Moeglichkeit-可能性あふれる作家達の競演にご期待下さい。

展覧会初日9/5(金)18:00〜、出品作家を囲んでのオープニングパーティーを開催いたします。

ご多忙中かとは存じますが、ご高覧、ご高配賜れますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。